初代レイアウトは、複雑なコントロールボードに憧れ、細かくギャップを入れブロック分けをして、そのブロックすべてに対しトグルスイッチでパワーユニットの選択と進行方向の選択ができるようにしていました。
初代レイアウトもトミックスの線路を使っていましたが、完全選択式になる前のトミックスポイントの電気構造は、分岐側は両側ギャップ、直進側は片側ギャップだったため、ブロックごとの独立コントロールを可能にするためには、直進側にも両側ギャップをこまめに入れる必要がありました。(すべてギャップレールなど入れられませんので、具体的には線路の切断です。)
こういう仕様にしておきますと、エンドレスでも、ブロックごとに別のパワーユニットで走行できることになりますので、エンドレス内に複数列車を独立運転することが可能になります。しかし、その時のスイッチ操作はきわめて煩雑。運転を楽しむというよりも、スイッチ操作を行っている感じでした。
ということで、今回のレイアウトの電気配線はシンプルでわかりやすいものとし、運転に専念できるものにしたいと思っています。そこで、トミックスの完全選択式のポイントの電気的構造、各スイッチボックスの電気的構造をしかりと理解することから始めて、それらでどこまでの運転が可能かどうかを調べました。

その結果、今回のレイアウトの電気配線はこういう形になりました。
今回は、エンドレスを細かなブロックに分けることはしません。ひとつのエンドレスには1列車のみの運転です。長いエンドレスですので、2列車運転も面白いとは思いますが、次々にブロックの電源を切替えていかないといけない2列車運転ならばいらないと割り切ります。(自動運転という手もありますが、中途半端な自動運転は飽きるでしょうし、自分が操作してこそ楽しいと私は思ってます。)
初代レイアウトはリバース時に列車を止めることなく迅速なスイッチ操作でリバース運転ができましたが、今回はこれは求めないことにしました。トミックスのユニバーサルスイッチを駆使すればできなくもないのですが、やはり複雑になります。リバース時は、一度リバーサル線の途中で停止し、ポイントと電気極性を反転させてスタートさせることにします。考えてみれば、この方が実感的な運転となります。
複線の内回り線と外回り線の両渡りのダブルクロスオーバーポイントの扱いも悩みました。理想は、内回り、外回りどちらを走らせていても、両渡りにした場合にはそのまま内回りから外回りへ、外回りから内回りへ入り込めればと思ったのですが、トミックスのユニバーサルスイッチボックスを使うと、あらかじめ決めたどちらかのパワーユニットでしか内回り線と外回り線を操作することができません。パワーユニットを選択できる方法を考えたのですが(トグルスイッチを使った自作コントロールボードは使わない方法で)、よく考えたら内回り線と外回り線は複線ですからそれぞれ走る方向は決まっていて、内回り線から外回り線、外回り線から内回り線へ自由に乗り入れることは実感的ではないということに気づきました。そういう乗り入れ方をすると必ず逆走になるわけですから。
また、列車を内回り線から外回り線に入れる、外回り線から内回り線に入れるケースは、独立運転をしていては不都合なわけで、ダブルクロスオーバーポイントを渡り側に切り替える時点で、複線の列車はすべて停止しているのが道理なわけです。そういうことを考えれば、どちらかのパワーユニットで実際の運転には何も支障がないことになります。
これで事前に考えておくことはだいたい決まりました。
あとは手を動かしながら考えていきます。
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