
こんな本を待っていたのですよ。
講談社発行の「日本の鉄道・東海道ライン」。
タイトルだけ見ますと、よくある鉄道雑誌のように思えますが、中身は配線路線図なのです。
つまり、鉄道の線路がどこでどう分岐しているか、駅のホームはどうなっているかということが図解で公開されているのです。
Googleなどの地図でも、スケールを思い切り詳細にすると線路の配線が正確な縮尺でわかりますが、どれが東海道線なのかどれが京浜東北線なのかというところや、駅のホームまではよくわかりません。
それがこの本では、色別でどれが何線かわかるようになっていますし、通常の営業運転に使われている線とそうでない線との違いも色分けされています。
駅のホームも、何番線が何線の上り線か下り線かというところまでわかります。

この本が出るとわかった時に友人に、
「こういう本がでるから楽しみだ」
と話をしたら、
「それが何が面白いの?」
と返されてしまったのですが、この本の面白さは鉄道ファンじゃないとわからないでしょう。
見ているだけで、どの列車はどこをどう走るのかということを追跡するだけで、ワクワクしてくるのです。
鉄道というのは東海道線や中央線など、ちゃんときまった経路(線)の路線となっています。
駅もその線に存在しており、同じルートを走っていても、この線には駅はあるがあの線には駅が無いということになっています。
例としては、「山手線と京浜東北線に『浜松町』という駅があるが、併走する東海道線には『浜松町』という駅は無い。」というようなものです。
また、途中で別の線にはいったりする場合は、線が分岐する駅で別の線に乗り入れていくというのが基本です。
でも、中にはあるのです。
路線だけを見ていると、なぜこういう行き先の列車が存在するのかという不思議な列車が。
最近、神奈川県がマイブームとよく書いていますが、横浜駅発着の列車の中にもいくつかそういう列車があります。
横浜(大船)から鉄道博物館のある大宮に向かう湘南新宿ライン、
横浜(大船)から成田に向かう成田エキスプレス、
(新宿から成田に向かう成田エキスプレスも)
立川から鎌倉に向かう臨時列車。
これらは、山手貨物線、東北貨物線、武蔵野南線、品鶴貨物線等の貨物線を走っているんです。
この本を見ると、その経路が線路としてどう繋がってどう本線に入るのかとかがよくわかるんです。
線路というのは、いろんな列車の運行を考えて緻密に敷設されています。
すべてに意味があるのです。
その意味を解きほぐすというか謎を探るというか、そういう楽しみなんです。
よくぞ出してくれました、そう言いたいほどのストライクど真ん中の雑誌です。
できれば、全国全線を網羅して欲しいものです。
これからを楽しみに期待していきたいと思います。
にほんブログ村には同じ趣味を楽しむブログがたくさんあります。興味ある方は、下のバナーをクリック!