緩和曲線。
鉄道を趣味にしている方ならば、ほぼ誰でもご存知の言葉。
レイアウトの線路配線で、緩和曲線をカーブに取り入れることができれば実感的なものになることはわかっているのですが、なかなか取り入れるのは難しいです。
一番目はスペース。当然のことながら緩和曲線をいれるには、カーブの半径以上のスペースが必要です。
二番目は組み線路では絶対に不可能なので、フレキシブル線路の使用が必須となるということです。
私が現在製作中のレイアウトで緩和曲線を入れたのは、「
フレキシブルレールで緩やかなS字カーブへ変更」で書いた区間だけです。
一ヶ所、R391のカーブの入口と出口にR541をいれて緩和曲線っぽくはしていますが、走行する列車の動きは本当の緩和曲線に比べるとスムーズさに欠け、編成が折れるという動きになってしまいます。
フレキシブル線路で緩和曲線を敷設する場合も、緩和曲線とはどういう曲線かを知っていないと、うまく敷設することができませんので、そこも注意が必要です。
簡単に言うと、クルマが、同じスピードで、直進から徐々にハンドルを切って目的の回転半径に持っていき、徐々に直進に戻す走行軌跡が、緩和曲線の入った曲線と思えばいいかと思います。こういう曲線は曲率半径が徐々に変化する、つまり曲率連続な曲線とも言えます。
組み線路で緩和曲線ができないというのは、Rがいくら緩やかなRだとしても、直線からR○○○に急に変わるわけで、そういう軌跡はクルマの急ハンドル(一瞬にハンドルを目的の角度に持っていく)となります。つまり、直線から曲線の部分で必ず曲率半径が急に変化していて、曲率連続ではない(接線連続ではある)ということになります。
緩和曲線のはいった緩やかなカーブを、長大編成車輌が折れる感じではなく流れていくように通過していく、そんなレイアウトがつくれれば幸せでしょうね。
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